＜レビュー＞第72回ゴールデン・グローブ賞 作品賞＆主演男優賞ノミネート作品 『ヴィンセントが教えてくれたこと』
第72回ゴールデン・グローブ賞 作品賞＆主演男優賞ノミネート。ビル・マーレイがやってくれた！全米がこの嫌われオヤジに拍手喝采！アブないジジイと優等生の小学生が、最高の相棒になる―――！
© 2014 St. V Films 2013 LLC. All Rights Reserved.
INTRODUCTION
ビル・マーレイの圧倒的演技が導いた全米大ヒット！新たな年の差バディ・ムービーの誕生！
アルコールとギャンブルをこよなく愛するちょい悪オヤジのヴィンセントと優等生の小学生が、最高の相棒になる―――。人生に空しさを感じ始めていた男が、年のかけ離れた少年との友情を通して、もう一度‘生きる力’と‘家族’を取り戻していく物語。
主演のビル・マーレイはヴィンセント役で、「キャリアで最高の演技」との高い評価を得て2015年のゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネートされた。監督と脚本を手掛けたセオドア・メルフィはこれが初長編作ながら、同作品賞にノミネート。
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ほかメリッサ・マッカーシーが悩めるシングルマザーを、ナオミ・ワッツが妊婦のストリッパーを演じ、それぞれ型破りな役柄で観る者に新鮮な驚きを与える。また、オリバー役でビル・マーレイ相手に堂々と渡り合ったジェイデン・リーベラーは、ラスベガス映画批評家協会賞始め数々のベスト子役賞を受賞。
2014年、北米でたった４館からスタートした本作は、４週間後には2500館に。最終的には4400万ドルを突破する驚異の快進撃を果たし、全米を笑いと涙で包んだハートウォーミングな感動作が、2015年秋 ついに日本で公開される。
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STORY
アルコールとギャンブルをこよなく愛するちょい悪オヤジのヴィンセントは、街で評判の気難し屋だ。
唯一ヴィンセントが心を許すのは飼い猫のフィリックスだけだった。
ある日、お隣にシングルマザーのマギーと12歳の息子オリバーが引っ越してくる。仕事で遅くなるマギーから頼まれ、オリバーのシッターを渋々引き受けることになるヴィンセント。
オリバーの年を気にせず行きつけのバーや競馬場に連れ歩き、バーでの注文の仕方、オッズの計算方法、いじめっ子の鼻のへし折り方など、一見ろくでもないことを教え込んでいく。
いい年をして物わかりのいい大人になれないヴィンセントと、両親の離婚で早く大人になってしまったオリバー。最初はお互い最悪の相手だと思っていたが、ヴィンセントの嫌われ者の顔の裏側に、本当の優しさや心の傷を感じ取ったオリバーはその思いを何とか周囲に伝えようとする・・。
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REVIEW
オヤジのヴィンセントと、少年オリバー。
「隣人」であり、そして「友人」となった、年の離れたふたり。
当初、どう展開するだろうと少し不安になるくらい、ふたりは不器用だったり複雑な家庭環境だったり…。
けれど、困難がふりかかっても、振り切っていく。
そんなふたりの素敵な生活は、ラストに向けて、愛を感じるサプライズが起こる。作中で継続して描かれるオリバーの受けている「授業」が、ふたりの間の関係性・愛情を感じさせる。
涙が止まらなくなるくらい「ヴィンセント」の取り巻く破天荒さがかけがえないなぁと、ぐっとくる作品。オススメです。今秋に公開。（以上／文・木下奈々子）
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【作品情報】
『ヴィンセントが教えてくれたこと』
監督&脚本＆製作 セオドア・メルフィ
出演:
ビル・マーレイ メリッサ・マッカーシー ナオミ・ワッツ
クリス・オダウド テレンス・ハワード ジェイデン・リーベラー
宣伝協力：アニープラネット
配給：キノフィルムズ
2014/アメリカ/英語/102分/ビスタ/5.1ch/原題:ST.VINCENT/日本語字幕:石田泰子
【2015年秋、全国ロードショー！】
