映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』の製作チームが贈るタイ発の青春ファンタジー『ホームステイ ボクと僕の100日間』
映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』の製作チームが贈るタイ発の青春ファンタジー『ホームステイ ボクと僕の100日間』(10月5日(土)より新宿武蔵野館にてロードショー)メイキング映像が解禁となった。原作は直木賞受賞作家・森絵都氏による大ヒット小説「カラフル」。本作のレビューと共にお届けする。
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日本でもヒットした『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』など立て続けにヒット作を生み出し、近年のタイ映画界を牽引している映画会社GDHの最新作がタイ映画『ホームステイ ボクと僕の100日間』だ。
今回、解禁されたメイキング映像では、最新の技術を使い迫力映像の撮影の裏側が映されている。
パークプム・ウォンプム監督は、「GTH(本作の製作会社GDHの前身)始まって以来、一番製作費がかかった作品ですが、会社もこの作品にはそれだけの価値があると。CGはアメリカでもヒットしたホラーゲーム「Home Sweet Home」を作ったチームで、撮影に入る1年前から準備しました。やはりオープニング・シーンが一番難しくて、GDHの一番大きいスタジオに、自分も見たことがないくらいの大きなセットを建てて撮りました」とコメントしている。
ティーラドンがビルから落下するシーンの為につくられた巨大セットでの宙づり撮影や、自動車事故のシーンで車を回転させるなど大掛かりな撮影で迫力の映像が撮られたことが分かる。
死んだ僕の天国からのプレゼントは、タイムリミット100日間の新しい人生。
「当選しました」その声で、死んだはずの“ボク”(ティーラドン・スパパンピンヨー)の魂が、自殺した高校生ミンの肉体に“ホームステイ”することになった。ミンの自殺の原因を100日間で見つけ出さないと、“ボク”の魂は永遠に消えると告げられ、新生“ミン”としてもう一度人生をスタートさせる。初めて訪れた街で見知らぬ家族や同級生に囲まれ、違和感だらけの学校生活を送る “ミン”。誰にも気づかれないように謎解きを始めるうちに、秀才の美少女パイ(チャープラン・アーリークン/BNK48)と出会い一瞬で恋に落ちる。ある日、1台のパソコンの存在を知り、自殺したミンを苦しめた残酷な現実と対峙していく…。というのがストーリーだ。
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本作を拝見したが、観ていて作品に引き込まれるような感覚を覚える謎を解くミステリアスな側面と、青春映画としての側面が併せ持った作品だといえる。
ミンを演じたティーラドン・スパパンピンヨーや、パイを演じたチャープラン・アーリークン(BNK48)の2人のシーンがみずみずしく、哀しい出来事も乗り越えていけそうな伸びしろのある関係性がうまく描かれている気がした。チャープランは今回が演技初挑戦で、3か月かけて特訓をしたそうだ。ティーラドンの冒頭のアクションにも注目してほしい。また、ミンの親友である“リー”を演じたサルダ—・ギアットワラウットとミンの2人シーンも、二人の友情を再構築していくと同時に、ラストに向かって謎の真実が明らかになっていくストーリー展開は見どころだ。
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原作は直木賞受賞作家・森絵都氏による大ヒット小説「カラフル」。タイ版の実写映画では原作と異なる要素もあったようだが、時間をかけて脚本を書いたというエピソードがあるくらい、1つの映画作品として成立しているように思える。
10/5(土)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次ロードショー。
【作品情報】
『ホームステイ ボクと僕の100日間』
監督・脚本:パークプム・ウォンプム
出演:ティーラドン・スパパンピンヨー、チャープラン・アーリークン(BNK48)
2018/136分/タイ/タイ語/シネスコ/5.1ch
原題:HOMESTAY
原作:森絵都「カラフル」(文春文庫刊)
日本語字幕:高橋彩
字幕監修:高杉美和
配給:ツイン
後援:タイ王国大使館 タイ国政府観光庁
<10/5(土)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次ロードショー!>
以上
(編集 木下奈々子)