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<第70回カンヌ国際映画祭>寺島しのぶ主演『オー・ルーシー!』舞台挨拶が5/22(現地時間)に開催


2017年公開予定、寺島しのぶ主演の映画「オー・ルーシー!」が吉田大八監督作品『腑抜けども悲しみの愛を見せろ』以来、10年ぶりに日本人監督作品としてカンヌ国際映画祭・批評家週間部門に出品され、現地時間5月22日(月)午前に寺島しのぶ、ジョシュ・ハートネット、平栁敦子監督らが舞台挨拶に登壇した。


短編初監督作品『もう一回』がSSFF (ショート・ショート・フィルム・フェスティバル)& ASIA 2012にて、グランプリ・ジャパン部門優秀賞・東京都知事賞の3冠に輝き一躍注目を浴びた平栁敦子監督

続いてニューヨーク大学の卒業制作として制作した短編映画『Oh Lucy!』(主演:桃井かおり)は、2014年のカンヌ国際映画祭のシネフォンダシオン部門で見事第2位を獲得。日本人として同部門で初めての受賞という快挙を成し遂げた。更に同じ年のトロント映画祭でも審査員賞を受賞、翌年のサンダンス映画祭でも最優秀賞を受賞するなど世界中から数々の称賛を浴び、25以上の賞を受賞した。そして長編デビューが待望視されていた平栁監督が満を持して手掛ける長編映画初監督作品が本作『Oh Lucy!』だ。

カンヌ国際映画祭・批評家週間部門での本作の上映中、何度も笑い声が響き、和やかな雰囲気のなか上映された。
エンドロール中にはずっと、スタンディングオベーションが送られ、場内でキャスト、監督に自らの感想を直接述べる熱狂的な観客が後を絶たず、絶賛の拍手のなか、会場が興奮の熱気に包まれたという。

平栁監督は、<舞台挨拶>で「とにかくこのような機会を頂けたことに、感激しております。この瞬間にこの場にいられことを光栄に思います。この旅路は3年前の2014年のカンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門に始まったのですが、その短編を長編としてカンヌに戻ってこられることをずっと夢見ておりました。チーム全体、クルー、キャストに感謝するとともに、特に寺島しのぶさん、ジョシュ・ハートネット、勇気ある素晴らしい2人の役者に、お礼伝えたいです。2人とも長年の経験と自分自身をこの作品で表現してくれました。このチャンスを与えてくれた批評家週間の皆様に改めて感謝を申し上げます」とコメントした。

寺島しのぶは、<舞台挨拶>の冒頭で「ボンジュール」と挨拶をして、会場からは大きな拍手と声援が送られ、その後もすべてフランス語で挨拶を行った。寺島は「敦子さんと仕事をできて本当に楽しかったです。とても才能のある監督なので、明るい未来が待っていると確信しています。みなさん映画をぜひ楽しんでいってください」と話した。また、<上映後>の挨拶では「歴史ある映画愛に溢れた映画祭で、いくつもの作品の中からこの作品が選ばれたことは、監督にとってとても喜ばしいことだと思います。この作品の脚本をいただいた時から監督は『この作品でカンヌに行こう!』とエネルギッシュでモチベーションが高く、この人について行こう、と思えた監督でした。この作品に出演できとても光栄です。ここを始まりとして、カンヌのコンペに選ばれるような作品にもチャレンジしていきたいと思います」とコメントした。

共演のジョシュ・ハートネットは、<舞台挨拶>で司会者から「ジョシュもフランス語で話しますか?」と聞かれ
「僕はフランス語ができないから…」とはにかみ、会場を沸かせた。そして「この作品をサポートするためにここに来られてとても嬉しく思います。短編を観た時から、さらに脚本を読んだ時から、この作品がとても特別で、素晴らしいものになると分かっていました。皆さんにご覧いただけることをうれしく思います。レビューも楽しみにしているので、お手柔らかに(笑)」と話し、<上映後>の挨拶で改めて「観客と映画を観るのはめったにない経験なので、緊張しました。ルーシーにとても感情移入してしまいました」と語ったという。

本作は、過去にオスカーノミネート作品も生み出したサンダンス・インスティテュート/NHK脚本賞受賞作品として短編を基に新たな物語を書き加え製作されることになった。主演に寺島しのぶ、共演に南果歩、忽那汐里、役所広司という国際的に活躍する錚々たる面々に、ハリウッドからは『パール・ハーバー』などで知られるジョシュ・ハートネットを加え、新人監督とは思えない豪華なキャストが参加。更にそれに相応しいカンヌ映画祭という国際舞台での華々しい監督デビューを迎えることになった。2017年公開予定作品。

【批評家週間とは】
カンヌ国際映画祭において、新進気鋭の監督たちを発掘するために設けられた部門で、デビュー作2作目までの監督の作品が対象となる。本作は、吉田大八監督作品『腑抜けども悲しみの愛を見せろ』以来、10年ぶりに日本人監督作品として同部門に出品となる。

(編集 木下奈々子)


【STORY】

東京で働く43歳の独身OL節子は、ほど遠くない「退職」と、いずれ訪れる「死」をただ待つだけの生活を送っていた。そんなある朝の通勤ラッシュ。目の前で電車の飛び込み自殺を目撃してしまう。惨事の余韻から抜け出せないまま、仕事に就く節子。突然、節子の姪で 若き自由人である美花(21)から久しぶりに電話があり、話をしたいとランチに誘われる。姉の綾子に美花には関わるなと散々言われたのだが、それは節子に逆の効果を及ぼすだけ。節子は美花と会う。姪にはなぜか弱い節子。お金に困った美花を助けるはめに。美花が前払いした英会話クラスを代わりに取り、その受講料を美花に支払うことになる。アメリカ人講師ジョンの教える一風変わった英会話教室が始まる。そこで「ルーシー」という名前と金髪のカツラを与えられ、教室では「ルーシー」になりきるようにと言われる。節子の中で眠っていた感情を「ルーシー」が解き放ち、節子はジョンに恋をする。そんな幸せもつかの間、ジョンは姪の美花と一緒に日本を去ってしまう。自分が置かれた人生に納得ができない節子は、二人を追いかけて、アメリカへ旅立つ決意をする。しかし、仲の悪い姉の綾子も行くと言い出し、同行することになる。嫉妬、秘密、欲望に満ちた旅の果てに節子が見つけたものとは?


【作品情報】

出演:
寺島しのぶ 南果歩 忽那汐里 ・ 役所広司 ・ ジョシュ・ハートネット

監督・脚本:平栁敦子 

共同脚本:ボリス・フルーミン

プロデューサー:
ハン・ウェスト 木藤幸江 ジェシカ・エルバーム 平栁敦子

エグゼクティブ・プロデューサー:ウィル・フェレル アダム・マッケイ

<2016年サンダンス・インスティテュート/NHK脚本賞受賞作品>

日本・アメリカ合作
配給・宣伝:ファントム・フィルム

【2017年公開予定】


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