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二階堂ふみ、金魚1000匹と艶やかな着物に大興奮! 『蜜のあわれ』4月1日(金)より、新宿バルト9他にてロードショー


作者である室生犀星自身ともとれる老作家の妄想から生まれた金魚 の少女が、自分のことを“あたい”と呼び、老作家のことを“おじさま” と呼んで甘えてみせる可愛らしい恋の物語『蜜のあわれ』。二階堂ふみ、大杉漣、永瀬正敏、石井岳龍監督が完成披露試写イベントに登壇した。


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ⓒ 2015『蜜のあわれ』製作委員会

アートアクアリウムの作品である「花魁」という約1000匹の金魚が泳ぐ巨大金魚鉢が舞台の真ん中に控える中、華やかな着物に身を包んだ二階堂ふみさん、大杉漣さん、永瀬正敏さん、石井岳龍監督が登壇した『蜜のあわれ』完成披露試写イベント。

雨の中会場まで駆けつけてくれたお客さんに「本日は皆様、お足元の悪い中会場までお越しいただきありがとうございました。“お足元の悪い中”と言うのが夢だったので夢が叶って嬉しいです(笑)」と二階堂さん。

二階堂さん
ⓒ 2015『蜜のあわれ』製作委員会

役柄さながら金魚をイメージした二階堂さんの着物姿の感想を聞かれた大杉さんは、「まさに赤子ですね。映画の衣装も素敵でしたが、着物姿も素敵です!」永瀬さんからは、「このままポチョンと水槽の中から出てきそうで可愛らしいです」と大絶賛!!

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ⓒ 2015『蜜のあわれ』製作委員会

本作は、大正から昭和にかけ活躍した文豪・室生犀星の小説「蜜のあわれ」を初めての映画化した作品。映画化したきっかけについて聞かれた監督は「タイトルにまず惹かれました。人間になった金魚の女の子と老作家の幻想的で面白い会話劇の物語で非常に映画化が難しいと思ってましたが、その分燃えましたね。」

すでに高校生の時に原作を読んでいた二階堂さんは「この作品が映画になったらどうなるんだろうと思っていたので、夢が叶って嬉しいです。若い人にもぜひ映画を見た後は、原作も読んで欲しいです!」と話した。

監督からは、二階堂さんについて「だんだんと成長していく赤子をいろいろな表情で表現してくれたのですが、ある時高峰秀子さんに見えた瞬間があったんですよね。驚きました」と語った。それを受けて二階堂さんは「高峰さんは日本映画の女優さんの中で一番好きな女優さんなので、とても嬉しいです!」と喜んだ。

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ⓒ 2015『蜜のあわれ』製作委員会

そして撮影時の苦労話を尋ねられた二階堂さんは「寒い時期で薄着での撮影だったのですが、撮影の笠松さんから『鳥肌を止めろ!』と言われたのが一番大変でした」と笑った。

最後に二階堂さんより「長年願い続けていた作品がやっと映画化になりました。是非この作品の世界観に浸っていただければと思います」と観客にメッセージを送ると、大杉さんも「今の日本映画になかなかない作品だと思います。こういう映画がたくさん生み出されるため、より多くの人にこの作品を映画館で見ていただきたいです」と語り大歓声の中イベントは終了した。本作は、4月1日(金)より、新宿バルト9他にてロードショー。

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ⓒ 2015『蜜のあわれ』製作委員会

【STORY】

赤子(二階堂ふみ)は、ある時は女(ひと)、ある時は尾鰭をひらひらさせる、真っ赤な金魚。赤子と老作家(大杉漣)は共に暮らし、夜はぴたっと身体をくっつけて寝たりもする。
「おじさま、あたいを恋人にして頂戴。短い人生なんだから、愉しいことでいっぱいにするべきよ」
「僕もとうとう金魚と寝ることになったか―」 奇妙な会話を繰り広げる2人は、互いに愛を募らせていく―。

そんな或る時、老作家への愛を募らせこの世へ蘇った幽霊のゆり子(真木よう子)が現れる。作家の芥川龍之介(高良健吾)、金魚売りのおじちゃん・辰夫(永瀬正敏)が3人の行方を密かに見守る中、ある事件が起きて・・

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ⓒ 2015『蜜のあわれ』製作委員会

【作品情報】

原作:室生犀星「蜜のあわれ」
監督:石井岳龍
脚本:港岳彦

出演:
二階堂ふみ 大杉漣 真木よう子/韓英恵 上田耕一 渋川清彦 高良健吾/永瀬正敏

配給:ファントム・フィルム

【公開中】


ⓒ 2015『蜜のあわれ』製作委員会
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