【カモシカワークス公式Web】

<レビュー>漫画「寄生獣」(岩明均/講談社・アフタヌーン)が実写化/『寄生獣 完結編』


人間が食物連鎖の頂点に立つ時代は、突然、終わった。
人間に寄生し、人間に擬態し、人間を捕食する新種の寄生生物【パラサイト】の猛威…
地球に生存を許されるのは、僕らか、彼らか。
ついに、僕と僕の右手の、奇妙な友情と戦いが終わる。


(C)2015 映画「寄生獣」製作委員会
(C)2015 映画「寄生獣」製作委員会


【STORY】

右手に寄生生物ミギーを宿す高校生・泉新一は、要注意人物として人間からもパラサイトからもマークされていた。いまや、新一の住む東福山市は、市長・広川を中心に組織化されたパラサイト達が、一大ネットワークを作り上げていた。一方、人間側も、寄生生物殲滅を目的とした対パラサイト特殊部隊を結成。アジトと化した東福山市庁舎に奇襲を仕掛けようとしていた。激化する戦い…。人間の子を産み、人間との共存を模索するパラサイト田宮良子は、新一とミギーの存在に可能性を見出したが、肝心の新一は、母親を殺された事件がきっかけで寄生生物への憎悪を募らせていた。そんな彼らの前に、最強パラサイト・後藤が、その姿を現した。

生き残るのは人間かパラサイトか。そして「寄生獣」とはいったい何なのか。 新一とミギー、最後の戦いがついに始まる。


【REVIEW】

講談社・アフタヌーンで連載された1990年代の名作漫画作品「寄生獣」(岩明均/講談社)が山崎貴監督により映像化され、注目をあびた映画『寄生獣』(2014年公開)の完結編が公開された。

邦画にして圧倒的なアクション・VFXで「寄生獣」の世界観を表現した本作。
殺伐とした「人間という種の捕食」というファクターを鋭いスピード感で描くだけでなく、「人間」の個としての存在を、「泉新一」という主人公の右手のみに寄生した「ミギー」との友情とも呼べる感情や、家族・恋人に対する気持ちにも主軸を置いている。

ラストに向かい、本当の「悪」は人間そのものではないかという仮定を、最後の事件で表現し作品の意味合いがはっきりと浮き彫りになる。

「寄生獣は果たして敵だったのか・・・?」

そんな問いを投げかけながらも、技巧をこらしたエンドロールを眺めてほしい。
ただし、決して現在の最先端の映像技術を用いた「技巧」だけでなく、「人間味」という部分を惜しげもなく表現した本作。長い時間を「寄生獣」を描くことに費やしたチームの皆さんにエールを送りたい。

是非、劇場でこの不思議な気持ちを体感してほしい。

(東京国際映画祭撮影/文・木下奈々子、東京国際映画祭レッドカーペット撮影・山本拓)

(C)2015-映画「寄生獣」製作委員会
(C)2015 映画「寄生獣」製作委員会


【作品情報】

原作:岩明 均「寄生獣」(講談社刊)

監督・脚本・VFX:山崎 貴
脚本:古沢良太
音楽:佐藤直紀

キャスト:
染谷将太 深津絵里 阿部サダヲ
橋本 愛 新井浩文 岩井秀人 山中 崇 ピエール瀧 豊原功補
大森南朋 北村一輝 國村 隼 浅野忠信


東宝・日本テレビ提携作品

製作:映画「寄生獣」製作委員会
制作プロダクション:ROBOT
制作協力:東宝映画
配給:東宝

(C)2015 映画「寄生獣」製作委員会

【2015年公開作品】

※掲載当時の情報になります。