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<レビュー>生徒会長選挙に命をかける男・赤場帝一を菅田将暉が演じる、映画『帝一の國』


全国屈指の頭脳を持つ800人のエリート学生達が通う、日本一の超名門・海帝高校を舞台に、生徒会長選挙に命をかける男・赤場帝一を菅田将暉が演じる映画『帝一の國』。学園政権闘争コメディに、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大ら超人気イケメン俳優が大集結する本作のレビューをお届けする。



© 2017フジテレビジョン 集英社 東宝 ©古屋兎丸/集英社

集英社ジャンプSQで2010年~6年間連載された漫画『帝一の國』(著:古屋兎丸)。美麗な作画と異色の物語に漫画ファンが熱狂、2014年には舞台化もされて絶大な人気を博した。そして、待望の映画化が決定した。主演は、いま最も勢いのある若手トップ俳優・菅田将暉。原作の熱心な読者だった菅田は「帝一を演じられるのは自分しかいない!」と熱烈アピールし、主役を射止めたという。

帝一のライバルたち=超個性的な生徒の面々を演じるのは、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大ら主役級の若手俳優陣。さらに永野芽郁、吉田鋼太郎らが共演する。

監督は『ジャッジ!』『世界から猫が消えたなら』など話題作を手掛けてきたCM界の鬼才・永井聡、脚本は『ROOKIES』のいずみ吉紘が担当する。2017年、異色にして極上のコメディ・エンターテイメント、『帝一の國』がついに幕を開けた。


© 2017フジテレビジョン 集英社 東宝 ©古屋兎丸/集英社

今回、高校生も見かける新宿の劇場で本作を拝見した。とにかく同じ列の女子高生が笑う笑う。私もつられて「ブーッ」と噴き出すありさま。菅田将暉さんの台詞の間合いが絶妙で、動きもキレキレだ。別作品にはなるが、漫才師を演じる『火花』と撮影時期が近かったのだろうかと推測していたが、『火花』の撮影はもっと後のはず…。

本作の原作もシュールでストイックな学園ものを描いているが、冒頭部分をチェックしたが、映画化する際に若干の客観性がもたらされるようにという演出なのだろうか、とかく「ツッコミ」が台詞に足されているようだった。

帝一が恋人と夜に隠れて話すためのツールについても「でもなんでこれ?」という趣旨の台詞があるので、劇場で確認してほしい。マンガを全部読み進めていないので、他のシーンで出てきたのかもしれないが、冒頭の説明付けのための最初のシーンではそのツッコミはマンガではないようだった。

ともあれ、ストイックなまでの集団パフォーマンスの多い本作。生徒会の会議だけでなく、全校生徒の集会で見せる動きがキレイに揃ってる。歴史に学んで帝一が施す作戦でも同様。とにかく集団行動のそろう演出が面白い。


© 2017フジテレビジョン 集英社 東宝 ©古屋兎丸/集英社

親世代も巻き込んで、海帝高校の生徒会選挙を繰り広げる帝一たちの裏の裏を読んで人の心をつかみ、戦略を2重3重に先を読んで行動転換を図る姿に、観ているこちらも夢中になってしまう。

すでに巷で話題になっている本作。上映後「普通に面白いね」と感想を話していた劇場にいた皆さんと一緒に、満足げに新宿を後にした。是非、まだ公開中なのでお見逃しなく!

(文・編集/木下奈々子)


【STORY】

生徒会長に、僕は、なるッ!絶対!どんなことをしてでも、なってやるッ!!
日本一の名門校、ライバルは800人の秀才たち。
大波乱の権力闘争…
命がけの[生徒会選挙]がついに幕を開ける!!

全国屈指の頭脳を持つ800人のエリート学生達が通う、日本一の超名門・海帝高校。政財界に強力なコネを持ち、海帝でトップ=生徒会長をつとめたものには、将来の内閣入りが確約されているという。時は4月、新学期。大きな野心を持つ男が首席入学を果たす。新1年生・赤場帝一。彼の夢は「総理大臣になって、自分の国を作る」こと。その夢を実現するためには、海帝高校の生徒会長になることが絶対条件。「ライバルを全員蹴落として、必ずここでトップに立つ…そのためならなんでもする…どんな汚いことでも…。2年後の生徒会長選挙で優位に立つには、1年生の時にどう動くかが鍵となる。戦いはもう始まっているのだ!」。誰よりも早く動き始め、野望への第一歩を踏み出した帝一。待ち受けていたものは、想像を絶する罠と試練!友情と裏切り!

究極の格付けバトルロイヤル!いま、命がけの「生徒会選挙」が幕を開ける!!


© 2017フジテレビジョン 集英社 東宝 ©古屋兎丸/集英社

【作品情報】

出演:
菅田将暉 野村周平 竹内涼真 間宮祥太朗 志尊淳 千葉雄大 /永野芽郁 吉田鋼太郎

原作:「帝一の國」古屋兎丸(集英社ジャンプコミックス)
監督:永井 聡
脚本:いずみ吉紘

音楽:渡邊 崇
主題歌:クリープハイプ(ユニバーサルシグマ)

製作:
小川晋一 木下暢起 市川南

プロデューサー:
若松央樹 村瀬健 唯野友歩

ラインプロデューサー:原田耕治
撮影:今村圭佑
美術:杉本亮
照明:織田誠
録音:石貝洋
装飾:安藤千穂
編集:二宮卓
音響効果:岡瀬晶彦
VFXスーパーバイザー:須藤公平
ヘアメイク:望月志穂美
スタイリスト:馬場恭子
スクリプター:田村寿美
スタントコーディネーター:吉田浩之
キャスティング:田端利江
助監督:藤江儀全
制作担当:若林重武

製作:フジテレビジョン 集英社 東宝
制作プロダクション:AOI Pro.

配給:東宝

公式サイト:http://teiichi.jp/

【全国東宝系にて公開中】


※掲載時の情報となります。
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