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<レビュー>30日間の「運命の恋」を福士蒼汰・小松菜奈が京都を舞台に演じる映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』


きみと出会えた奇跡。ぼくに教えてくれた、このかけがえのない一瞬。たった≪30日間≫の「運命の恋」を、福士蒼汰・小松菜奈が京都を舞台に繰り広げる恋愛ストーリーを、三木孝浩監督×吉田智子の監督・脚本で描く『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』のレビューをお届けします。


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© 2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会

2014年8月に刊行されて以来、WEBサイトの「読書メーター」ランキングの<恋愛小説のおすすめランキング>で1位をキープし続けていることが話題になり、150万部を突破した七月隆文の「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を実写映画化した本作。たった≪30日間≫の運命の恋を経験する2人の奇跡を描く。

主人公・高寿を演じるのは、その端正なルックスとたたずまいで人々を魅了する福士蒼汰。そしてヒロインには、ヒット作に出演し続ける注目の若手女優・小松菜奈。初共演の二人が、せつない運命を背負ったカップルを、そして東出昌大が高寿の背中を押す親友役を演じる。

監督・脚本には、『ホットロード』『アオハライド』等、多くの恋愛青春映画をヒットに導いた三木孝浩監督×吉田智子コンビがふたたびタッグを組み、物語の舞台である京都の景色の中で、20歳の出会いの瞬間を、2人の各々の目線から一瞬一瞬みずみずしく映し出した。

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© 2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会

前評判から「キュンキュンする」と話題になってたのは知っていたが、まず気が付くのはその動く電車の中からスタートする映像美。季節感や京都の美大の設定と、二人の表情がかけがえのない思い出を美しく彩っている。

キラキラしてちょっと謎めいた愛美と、守る人が出来たからかどんどん格好良くなっていく高寿。悲しい運命を告白する愛美と、それでも時間を超えて惹かれ合う二人。

途中、高寿の愛の告白に、言葉の力が強くて観ていて泣けてきて仕方なかった。どんな状況でも人を好きになるってすごいパワーだし、力強い言葉が胸に落ちてきてグッとなってしまった。

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© 2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会

≪30日間≫の描写の後も、丁寧に描いていて、エンドロールまでじっと曲を聴いて余韻の残り方がすごい。登場人物は限られているのだが、「京都」で二人が訪れる場所や住む家などの描き方で奥行きが出ている。

公開から1か月以上経ったが(2017年1月28日現在)上映している地域も多いので、是非一度お近くの映画館でたっぷり奥行き感を観て感じ取ってみてほしい。(以上/木下奈々子)


【ストーリー】

京都の美大に通う20歳の学生・南山高寿(福士蒼汰)は、いつものように大学まで向かう電車の中で出会った女性・福寿愛美(小松菜奈)を一目見た瞬間、恋に落ちた。勇気を振り絞って声をかけ、「また会える?」と約束を取り付けたようとした高寿だったが、それを聞いた彼女は、なぜか、突然涙してしまう―。彼女のこの時の涙の理由を知る由もない高寿だったが、2人は意気投合し、その後、すぐに交際をスタート。

初めてのデート、初めて手をつなぎ、初めて名前で呼び合う。そんな初めてのことがあるたびに泣く愛美のことを少し不思議に思いながらも、より愛美への愛情を深めていく高寿。そんな二人の関係は、誰もがうらやむ程に順調で、すべてがうまくいくものだと信じていた…。

「わたし、あなたに隠していることがある…」初めてキスをした日、高寿は、愛美から想像もできなかった大きな秘密を明かされる…。そして、二人の運命は“すれ違い”始める―――

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© 2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会

【作品情報】

出演:
福士蒼汰 小松菜奈
山田裕貴 清原果耶
東出昌大 / 大鷹明良 宮崎美子

監督:
三木孝浩

原作:七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(宝島社)

脚本:吉田智子

音楽:松谷 卓

主題歌:
back number 「ハッピーエンド」(ユニバーサル シグマ)

製作:
市川 南

共同製作:
村田嘉邦 弓矢政法 髙橋 誠 大川ナオ 吉川英作 山本 浩 荒波 修

エグゼクティブ・プロデューサー:
山内章弘

企画・プロデュース:
臼井 央 春名 慶

プロデューサー:
川田尚広 西野智也

撮影:山田康介
美術:花谷秀文
録音:豊田真一
照明:川辺隆之
編集:坂東直哉
助監督:清水勇気
製作担当:鳥越道昭

装飾:高木理己
視覚効果:鎌田康介
スタイリスト:望月 恵
ヘアメーク:ワシダトモキ
スクリプター:古保美友紀

音楽プロデューサー:
北原京子

プロダクション統括:
佐藤毅

製作:
東宝 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ ジェイアール東日本企画 KDDI 研音 日本出版販売 博報堂 GYAO

製作プロダクション:
東宝映画

配給:東宝

公式サイト:
http://www.bokuasu-movie.com/


© 2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会
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