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『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』記者会見が六本木ヒルズで開催。竹内結子と橋本愛、中村義洋監督が登壇


『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』記者会見が六本木ヒルズで開催された。第28回東京国際映画祭のコンペティション部門で注目される邦画作品のひとつである。「いまだかつて見たことがない戦慄のリアルミステリー」と言われる本作の記者会見には竹内結子と橋本愛、そして中村義洋監督が登壇した。

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Photo by Nanako Kinoshita ⓒ KamoShika Works

本作は、第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美(『屍鬼』「十二国記」シリーズ他)の小説『残穢』(ざんえ)を、ミステリーの名手・中村義洋監督(『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』)が映画化。予定調和を許さない驚愕のラストまで、かた時も目が離せない。

小野自身を彷彿とさせる主人公「私」には、人気実力派女優、竹内結子。「私」とともに調査を重ねる「久保さん」には、神秘的な魅力を放つ女優、橋本愛。初共演の2人に加え、本作には佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一ら個性的な出演陣が集結した。

「いまだかつて見たことがない戦慄のリアルミステリー」と言われる本作の記者会見には竹内結子と橋本愛、そして中村義洋監督が登壇した。ふたりの女優は物語の前半は一緒のシーンがないので、撮影現場でも別だったという。その二人が一緒に「謎」を解くため行動を共にするようになるが、中村監督は「たまらない(笑)」くらい美しい女優二人に圧倒されたという。

Photo by Nanako Kioshita ⓒ KamoShika Works
Photo by Nanako Kinoshita ⓒ KamoShika Works

そんな和やかな会見も、竹内結子さんの「あまりの怖さに試写でも最後まで観ていない」という発言で内容の怖さが浮き彫りになっていく。事実、監督自身も怖いという気持ちを持続させるために、出来る限り撮影と撮影の間隔を空けて(新鮮な気持ちになるように)試み、また作品を知らない知人を同席させて反応を見ながら「怖さ」にリアリティーを持たせたほどこだわったエピソードを紹介した。

「撮影中には怪奇現象が起こったのでは」という記者からの質問に、事実そういったことが起きたように思えたシーンもあったと語り、「ただし(すべての現象には)説明はつく」と監督。ミステリーならではの謎解きの要素もあり面白い作品になっていることを橋本のコメントに対し、竹内は、「すばらしいパートナーを持った」「今回の映画祭の会期中には本編をすべて見たい」と抱負を語った。作品に対する「怖さ」の表情も見せたが、物語の中の「私」と同様の好奇心も兼ね備えていることをコメントし、いよいよ本日がワールド・プレミアの上映となった。(以上/撮影・文 木下奈々子)

Photo by Nanako Kinoshita ⓒ KamoShika Works
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【ストーリー】

その「音」を聞くまでは、日常でした―――
小説家である「私」のもとに、女子大生の久保さんという読者から、1通の手紙が届く。
「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」
好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。
すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。
彼らは、なぜ、“音”のするその「部屋」ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか。
「私」たちは、数十年の時を経た壮大なる戦慄の真相に辿り着き、やがて、さらなる事件に巻き込まれていく――。

zang-e01 zang-e03 zang-e02ⓒ 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会

【作品情報】

原作:小野不由美 『残穢』(新潮社刊)/第26回山本周五郎賞受賞、2015年7月29日文庫化予定
監督:中村義洋
脚本:鈴木謙一

出演:
竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一ほか

配給:松竹

公式サイト: http://zang-e.jp/

【2016年公開作品】


ⓒ 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
※ 掲載当時の情報になります。
Photo by Nanako Kinoshita ⓒ KamoShika Works
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