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APNアワード授賞式が開催。浅野忠信さん、桜庭ななみさん、行定勲監督の受賞が発表!


アジア太平洋地域の映画プロデューサーたちの親交を目的として2006年に発足した任意団体APN(アジアパシフィック プロデューサーズ ネットワーク)。今年の第11回年次総会は東京で開催。東京国際映画祭とAPNは連携し、海外50名、 国内50名、総勢100名以上のプロデューサー陣を迎え、併催イベントのTIFFCOMでの様々なセミナー加え、「APNアワード授賞式」等を行った。


© Nanako Kinoshita
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2008年に続き、日本での開催は2度目。多くの国内外のプロデューサーが集まった「APNアワード授賞式」では、アジア・太平洋の映画産業に最も貢献した映画人に向けて、また東京国際映画祭・椎名保ディレクタージェネラルから“一緒に仕事をしたい3人”として、浅野忠信さん桜庭ななみさん、第29回東京国際映画祭のアジア・オムニバス映画製作シリーズ「アジア三面鏡」プロジェクトの第1弾の監督のひとりである行定勲監督の受賞が発表された。

© Nanako Kinoshita
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浅野忠信さんは「一度にたくさんのプロデューサーに会える機会」と受賞を喜ぶとともに「モンゴル映画(の撮影)を経験してどの言語でも」チャレンジしたいと意気込みを語った。

桜庭ななみさんは「もっとアジアの懸け橋になりたい」と中国・韓国語でも挨拶。台湾でドラマに出演したエピソードも語り「今度は韓国でお芝居に挑戦したい」と語った。

行定勲監督は「越境する」をテーマに掲げ「海外には作り手の意思がないと行けない」「(映画の作り手に向けて)世界で活躍する勇気を持ってほしい」と語った。

受賞者それぞれの国際協力作品・海外作品への想いがあり、浅野忠信さんは「(海外作品が多くて)日本で日本人の役がやりたい」と笑いを誘い、桜庭ななみさんは「台湾ではスタッフ・キャストが常に話し合って撮影した」「韓国では(撮影する1つの)シーンに向けて集中する」と各国の違いを語り、1つの作品づくりを目標に各国それぞれの作りこみ方があるエピソードを披露した。行定監督は、「来年は多分中国でやることになるだろう」と現地の映画祭での人との出会いを話した。

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映画祭として作品の興行・宣伝をサポートする意味もある東京国際映画祭だが、毎年併催されるTIFFCOM(展示会)への参加など、マーケットへアピールする場の提供、プロデューサーの育成やギャザリングの機会を設けるなど意欲的に活動するAPNの今後の発展にも注目したい。

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受賞者発表での桜庭ななみさんの映像

<第29回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間:10月25日(火)~11月3日(木・祝)
■会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)ほか都内の各劇場および施設・ホールを使用
■公式サイト:http://www.tiff-jp.net


文・撮影:木下奈々子 / © Nanako Kinoshita
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