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『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』/ヨアケ 渡辺尊俊プロデューサー


NHKの異色コント番組が、よもやの映画化!日本一お騒がせな社員たちの前代未聞の逆転劇!待望DVD&Blu-ray発売&レンタル中の『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』 初日舞台挨拶の模様や宣伝プロデューサーの渡辺さんに聴く、本作の魅力・見所を公開します! 


日本一お騒がせな社員たちによる前代未聞の逆転劇!世の中の迷えるサラリーマンに捧ぐ―。

INTRODUCTION

2004年からNHKで放映開始以来、異色の大人向けコントとして注目を集め、エミー賞にもノミネートされた人気番組がついに映画化!小池徹平演じる新入社員の新城が、会社に入社して体験する“サラリーマンあるある”をユーモアたっぷりに描きながらの成長物語。主演は、番組の顔でもある生瀬勝久。なんと映画初主演!「ぴあ満足度ランキング第1位」を獲得。内容の良さがネット上で話題に!公認Facebookファンページが1.3万人を集めて、さらに増殖中!(邦画ファンページとしては最大です)

(c) Nanako Kinoshita
(c) Nanako Kinoshita


STORY

業界第5位の「NEOビール」に入社する新城(小池徹平)がその場しのぎで始まった新商品の開発に挑戦!

新城(小池徹平)は、第一志望ではない業界5位のNEOビールに入社する。かつて“冷麦”という大ヒット商品を飛ばしたが、今は阪神タイガースの応援だけに執心する課長・中西(生瀬勝久)を筆頭に、何かと不条理な目に遭う川上(沢村一樹)など、一筋縄にはいかないメンバーが揃う営業一課に配属された新城は、量販店まわりや接待など、絵に描いたようなサラリーマン生活を送り出す。しかし1カ月経っても営業契約件数0で、社内のOLたちからは総スカン、合コンでも女の子の鈍い反応に、新庄は早くも転職を考え始める。そんな折、全国酒類協会ゴルフコンペで、業界1位の大黒ビールの布袋社長(大杉漣)とラウンドをして惨敗したNEOビールの根尾社長(伊東四朗)が、大黒ビールを抜いてシェア1位を目指すと宣言、新商品のアイデアを出すよう全社員に厳命する。さっそく営業一課でも企画会議が開かれ、無重力ビールや枝豆ビールなど斬新かつ珍妙なアイデアが次々飛び出すが、中西はピンとこない。ところが新城がその場しのぎで口にしたある企画にGOサインが出てしまい、事態は思わぬ方向に転がり出す。

(C)2011「劇場版サラリーマンNEO」製作委員会
(C)2011「劇場版サラリーマンNEO」製作委員会


EVENT REPORT

2011年11月に行われた初日舞台挨拶の模様はDVD・Blu-rayに収録!そのワンシーンをお届けします。

第24回東京国際映画祭の壇上にて、生瀬勝久さんが沢村一樹さんとの長年の確執(?)について告白し話題となったようですが、二人が素のままで壇上に同時に立つのは今回が初めての機会となりました。長年の確執がようやく解けるのかが、注目とされていました。

新宿ピカデリーでの本作の上映後の舞台挨拶で、壇上にあがったふたりは、初日舞台挨拶に来てくださった観客の皆さんに感謝を述べると共に、まだ、わだかまりがまだある様子(?)。沢村さんと生瀬さんは目を合わせていない中、同じコントに出ていないという事実も発覚しつつ、雪解けに?

TV番組では出ていなかった小池徹平くんの撮影中の現場でのなじみ具合などに触れつつ、郷ひろみさんの出演秘話もあり、話題は劇場版のシリーズ化もしたいという雰囲気になり、そこで、「だれが次回の主役か」を決める異例のジャンケン大会に!
大勢の観客の前で、白熱&暴走(?)するメンバーたちと、渦中の生瀬さんと沢村さん。。。

しかしながら、その戦いに勝ち残ったのは…。あとは、発売中のDVD&Blu-rayをチェックしてみてください!!

大人のためのコント番組『サラNEO』が何故か劇場に進出!舞台挨拶も異例のジャンケン大会へ!

(c) Nanako Kinoshita
(c) Nanako Kinoshita


INTERVIEW

『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』の宣伝プロデューサーである渡辺さんにお話を聞いてきました。Q1~Q6の質問から発展して、映画のキャラクターやCASTの方々の裏話や、この映画に笑いの根底にある「働く」ということのメッセージを感じ取れるお話から、Facebookを用いた宣伝方法について伺ってきました。NEOファン要チェックです!

(c) Nanako Kinoshita
(c) Nanako Kinoshita


Q.1 『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』の製作秘話をお聞かせください。
NHKさんがテレビシリーズを制作されているのですが、NHKエンタープライズさんが映画は制作されております。吉田監督も、もともとNHK所属だったそうだったのですが、今回NHKエンタープライズの社員として監督をされたそうです。プロデューサー含め、NHKエンタープライズ職員が制作を担当している作品とのことです。

監督の話によりますと、「サラリーマンNEO」をTVで放送して2~3年位した頃に、外部から映画化の話が来たそうなのですが、当時は「物好きな人もいるな」くらいのリアクションだったそうです。ところが、一度、映画化ということを考えるようになったら、シナリオからどんどん進んでいきまして、2006年くらいで監督としては、どうにか映画化したいという気持ちが芽生えて、映画化に向けてパートナー探しをしていき、改めて映画化になったというのが背景とのことです。

また、吉田監督は映画監督になるのに興味があったわけでなく、「サラリーマンNEO」を映画化したかったと聴いております。NHK内ではこの番組は異色だったようなのですが、、

(c) Nanako Kinoshita
(c) Nanako Kinoshita


Q.2 本作の見所と、NHKさんでの番組からの劇場版化にあたっての、見所やエピソードの組み立て方(コント・キャラクター含め)について伺えますでしょうか。
見所は、いっぱいあります(笑)。サラリーマンの悲哀というか…。
サラリーマンは皆を「サラリーマン」をやっていたくてやるわけじゃないですか。例えば、上司や同僚との細かいせめぎ合いがあって、、それに加えて、新入社員や中途採用で社員が入ってくることによってまた変わって。そんなちょっとしたことで歯車がちがってくる・・・。

監督の話によりますと、ある意味、『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』は、サラリーマンのリアリティなんです。仕事で色々あっても、それも吹っ飛ぶくらいの楽しいことがある。「働くこと」のテーマがその中にあるんだよ、ということを教えてくれる。

中西課長とか、居そうですけど、ダメですよね。治外法権的なことをしちゃう。ダメなりに(現状を)逆転するために一生懸命考えて、商品を世の中に売り出していく。だから、夢が実際はあると思います。『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』には、笑いの中にそういった夢があるのではないか、というメッセージが詰まっている。

そういうところが見所かと思います。本当はどこの会社も楽しい。だって、仕事の後に飲みにいくと、必ず皆んなで共感して笑える話題がある。あいつがどうしたとか…、どんなことも。それが映画で現れていたらいいと思います。

– 今回、劇場版ではTVでは出てこない、新たなキャラクターである新城(小池徹平)が加わり、クッション役になったという話を伺いましたが・・・。

個人的には、監督は、もったいぶっていると思います!TVのキャラを全部詰め込めばいいはずなのに、主人公は今までTVの「サラリーマンNEO」で出演したことのないキャラクター(新城)を主演にもっていこうとしたことで、どこかでファンを裏切っているとは思います。。つねに今までTVを観てくれたファンに対して、いい意味で裏切って、喜ばせるというところと言いますか。

– いろんなキャラクターが主演していましたね!!

今回の『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』では、出演者が一人で何役かやっています。たとえば生瀬さんは、「サラリーマンの王国」のキャスター。だけど、沢村さんは一役なんです。そこがポイントです。

(c) Nanako Kinoshita
(c) Nanako Kinoshita


– 出演者の方々の中で確執があるという話が、2011年11月の初日舞台挨拶で勃発していましたが、どなたですか?

生瀬さんと沢村さんです。確執があるというか、2011年10月の東京国際映画祭の舞台挨拶のときに、どっちが主演か、人気があるか、ということでもめました(笑)舞台挨拶では和解していたのですが。初めからネタにしているんです(笑)。すごいなと思います。でも本当は仲良し。話し合ったりしていて、11月の初日舞台挨拶前に打合せをしている(笑)。『まだ確執があるの体(てい)で!』といった感じです。つまり、ふたりの空気感は”NEO”という共通のステージにいるのだと思います。

(c) Nanako Kinoshita
(c) Nanako Kinoshita


Q.3 宣伝活動の裏話などありましたら伺いたいのですが、ファンページなどの試みなど、TwitterやFacebookの活用についてお話をお聞かせいただけますでしょうか。あのFacebookはどなたが考えたのでしょうか?
発起人は僕です。Facebookのファンページは元々作ろうと思っていました。デザイン性としてもそうだし、ちゃんとクリエイティブにしようと思いました。

当時は、サラリーマンの人は皆この1年くらいの間にfacebookを使用し始めたけど使い方がよく分からないといった方々が比較的多かったときでした。なので、facebookを使用しての宣伝方法に関しては、最先端でいこうと思いました。例えば、「いいね!」押してねというメッセージをfacebookを開いてすぐに大きく出す、などです。Facebookを、いわば、”NEO”のテーマパークにしようと考えました。

– 地道な宣伝活動している方の写真を、Facebookでお見かけしましたが…。

「NEOビールの社員」の方ですね。ファンの方がFacebook上から、NEOの名刺をおみくじみたいにして作る。NEOキャラクター占いなどもしました。毎週火曜にTV放送の後に、語れる場を作って、映画のプロデューサーと僕も参加するという試みも、2011年の5月からやっていました。

Twitterはfacebookでやっていたことを報告する場でした。

また、Facebookとグッズとリアルで、メディア・ミックスしていて、Tシャツを先行してfacebookで告知したり、その際、家にTシャツが届くとき、それを着て宣伝活動をするように、という“指令”付きで届く。そして宣伝している様子を写真で撮ってまたFacebookにアップしてもらう、というかたちです。

– きわめて仕掛けたことはありましたか?イベントなど、特別思い出に残る宣伝方法はありましたでしょうか。

4月のFacebookの立ち上げのタイミングで1500人くらい集まりました。歴代の国内の記録で1ヶ月で1位になって、映画撮影中にWEB上で生中継して公式サイトとリンクして生放送するといったこともしました。

Q.4 渡辺さんの手がけてこられてきた作品についてと、今回の作品の位置づけはいかがでしょうか。
ギャガに居たときは邦画が中心だったのですが、『僕の彼女はサイボーグ』『ちゃんと伝える』『白夜』などを手がけました。ヨアケに入社してからは、『カケラ』『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』などです。

– 時代によって変わった宣伝方法はありますか?

前は情報発信はブログが多かったと思います。どちらかというと、リアルタイムでの情報発信は、雑誌とTVに加えて、ブログからFacebookになって発信が相互になっていったと思います。今はコミュニティーが出来上がった、と言いますか…。昔はあるようでなかったのですが。

– 今回の作品の位置づけはご自身ではいかがですか?

宣伝・企画をするにしても、いい経験になったのは、Facebookを活用することです。1,800円を払って来ていただくために何が必要かを考えました。TVではNEOはもちろん観れますが、映画はお金と時間が発生してしまう。2時間弱という時間を拘束しないといけない。

忙しい人を来てもらうのは、難しいとは思います。でも映画を何度も観た方もいらっしゃいますが、DVDにもなりますので、生涯通して楽しんでほしいです。

Q.5 宣伝プロデューサーとしての意気込みと映画が公開してみての心境はいかがでしょうか。
『劇場版サラリーマンNEO』の宣プロとしては、NEOの魅力を宣伝に入れていくことです。面白いコントが映画化されるといことだけでなく、みんなの根底にあるNEOの魅力は何かを考えました。それで、初め宣伝担当の中で考えたのは「こんなことやってもいいの」ということをしよう、でした。

例えば、特報(予告編)で画面を小さくすることや、エンドロールでの仕掛けなど、NEOらしさを出すということです。NEOのファンにとってもそうでない人にとっても、「何だこれ」と思って頂けるような。

– 今の心境はいかがですか?

舞台挨拶は東京・大阪・名古屋・福岡でやりましたが、10月の頭・下旬と分かれて。初日舞台挨拶を迎えて、映画が公開された心境としては、『ファンの皆様に支えてほしい』です!

Q.6 『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』を、これから観る方と、すでにご覧になったそれぞれ方へコメントを頂けますか?
- 観てない方にはどう伝えたいですか。

豪華な俳優たちが真剣に芝居をしている姿が面白いから、と伝えたいです。狙っているわけでなく、コントをやっているわけでもなく、真剣に芝居をやっていうのが面白いという部分を伝えたいです。

- 観た方には?

映画のスクリーンで観れるのは最後です。この作品としては、もう1回くらい味わってほしい。丸々2時間NEOだけに集中して、見ず知らずの人と味わえるチャンスはありません。

2004年から始まって、今年が一番のイベントイヤーですからね!これは見逃さないでほしいです。

– 言い残したことはありませんか?

ないです!(笑)

※ 映画公開後、DVD発売・レンタル開始前にインタビューしたものを特別編集しました。


Profile: 渡辺尊俊(わたなべたかとし/Takatoshi Watanabe):

1977年生まれ。ギャガ株式会社宣伝部にて『遠くの空に消えた』(2007年 監督:行定勲)、『僕の彼女はサイボーグ』(2008年監督:クァク・ジェヨン)、『ちゃんと伝える』(2009年 監督:園子温)などの作品の宣伝の経験を経て2009年ヨアケ入社。その後『カケラ』(2010年 監督:安藤モモ子)、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(2010年 監督:大森立嗣)などの宣伝に携わる。現在、8月11日公開作品『桐島、部活やめるってよ』の宣伝プロデューサーを担当。

(c) Nanako Kinoshita
(c) Nanako Kinoshita


REVIEW

「サラリーマンNEO」を映画化したキャスト・スタッフの皆さんの想いが届きます。
インタビューで印象的だったのは、異例の映画化ということだったのですが、キャスト・スタッフの皆さんの「サラリーマンNEO」への情熱が強いことでした。映画化するのに使うパワーはかなりのものでしょうが、それを実現させるのに、いろんな情熱と努力が詰まった作品だといえると思います。予告編のニュースを語る生瀬さんに始まり、Facebookでどんどん展開される宣伝活動。私が始めて渡辺さんにお会いしたとき、「Facebook」に載ってる方だ」とすぐ分かりました。いろんな仕掛けで、サラNEOコミュニティが出来ていったのは、渡辺さんならではの宣伝手法もあり、他のスタッフの皆さんの想いもあり、ということで、「想いの届く」MOVIEです!

「働く」こと、「サラリーマンである」こと。
「サラリーマン」という言葉。渡辺プロデューサーもおっしゃっていましたが、確かにどこかしら哀愁を感じます。でも、映画を観た後も観ている間もそうですが、なんだか働く人々の底力を感じるのです。努力で成立する「スーパーマン」みたいな。でもすっごく働くことに楽しさを覚える、素敵な映画だったと思います。「がんばる」ってことが恥ずかしいわけでもないのは、世の中に浸透してきていると私は思いますが、「働く」ってことも、楽しいのだということを、まざまざと感じる映画になっていると思います。楽しさって、なんとなくやりがいがあったり、自分の好きなことを仕事にできたからだったり、そうでなくても、存在意義を感じられたり、成果がでたり、その過程でいろんなことを成長したり、対価を得たり、、、と語りだしたらキリがないけれど、それでもなんだか毎日ちょっと何かあっても会社にいったり、仲間に会いにいったり、パソコンに向かったり・・・と、元気になる。そうでないときも、映画みて、何か感じ取れるんではなかいかな、という映画だと思います。DVD&Blu-rayでチェックしてみてください。

(東京国際映画祭・初日舞台挨拶・渡辺プロデューサー撮影&編集: 木下奈々子)


【CAST/STAFF】

小池徹平 生瀬勝久
田口浩正 中越典子 入江雅人 堀内敬子 マギー 山西惇 田中要次 八十田勇一 池田鉄洋 中山祐一朗
中村靖日 野間口徹 深水元基 原史奈 奥田恵梨華 金子さやか 中田有紀 コンドルズ・瀬戸カトリーヌ 冨士眞奈美
伊東四朗/大杉漣 篠田麻里子 郷ひろみ(特別出演)・麻生祐未 宮崎美子・平泉成
沢村一樹


【DVD・Blu-ray発売中】
PCBE..54060(DVD) PCXE.50169(BD) /ドルビーデジタル/MPEG2(DVD) MPEG4AVC(BD)
日本語/本編1枚+特典ディスク1枚

【映像特典】
○メイキング・オブ 「劇場版サラリーマンNEO(笑)」
○小池徹平/生瀬勝久/沢村一樹/篠田麻里子 インタビュー
○舞台挨拶 したまちコメディ映画祭/東京国際映画祭/11月3日初日
○未公開おたのしみ映像○特報○予告○TVスポット○サラリーマン川柳コント

【音声特典】本編コメンタリー

発行:NHKエンタープライズ  販売元:(株)ポニーキャニオン2011「劇場版サラリーマンNEO」製作委員会

(C)2011「劇場版サラリーマンNEO」製作委員会

※ 情報は掲載当時のものです。