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〈TIFF TOKYO 2017〉丸山隆平(関ジャニ∞)を映画単独初主演に迎えた映画『泥棒役者』東京国際映画祭で西田征史監督がQ&Aイベントに登壇


丸山隆平(関ジャニ∞)を映画単独初主演に迎えた映画『泥棒役者』。現在開催中の第30回東京国際映画祭で特別招待作品として上映された。そして、「とと姉ちゃん」「TIGER & BUNNY」等多数の脚本を手がけ、『小野寺の弟・小野寺の姉』で初監督を務め、本作が監督第二作にあたる西田征史氏が上映後のQ&Aイベントに登壇した。



第30回東京国際映画祭/西田征史監督/Photo: © Nanako Kinoshita

一軒の豪邸に、豪華キャストが集結した『泥棒役者』。かみ合わない《会話劇》が、想像を超える《喜劇》に変わる。丸山隆平(関ジャニ∞)を映画単独初主演に迎え、「とと姉ちゃん」「TIGER & BUNNY」等多数の脚本を手がけ、『小野寺の弟・小野寺の姉』で初監督を務めた西田征史の監督第二作が完成した。2017年11月18日(土)の全国公開に先駆け、第30回東京国際映画祭「特別招待作品」として上映された本作。“人違い“と“勘違い”をくり返し、クセもの8人による “だまし・だまされ”の≪一大喜劇≫が幕を開けた。上映後のQ&Aイベントには西田征史監督が登壇した。

MCから呼び込まれて主題歌と共に颯爽と登場した西田征史監督。まず、MCに「監督の2作目のオリジナル作品ですが、製作に至った背景を教えてください」と聞かれ、「元々は11年前に作・演出を手掛けた舞台でした。自分にとって転換期となった大事な作品だったのでいつか映像化したいと思っていました。“2作目(の映画)はいかがですか?”というお話を頂いたので、この作品にしました」と答えた。

舞台版では丸山隆平演じる主人公の「大貫はじめ」は今回違う役で出演している「ラーメンズ」の片桐仁が演じていたという。

そして観客からの質問に受ける形でインタビュー形式のQ&Aイベントとなったが、まず「舞台と映画の演出の違いは?」と聞かれ、「舞台は稽古で演出したものを俳優が観客の空気を(舞台上で)感じて演じるものであることに対して、映画は1秒の間も自分で編集できますので、完成する画のニュアンスをより具体的に俳優に伝えて、一度俳優にゆだねたうえで、最終的に自分で編集できるという(舞台とは異なった)信頼関係を築くことができる」と回答した。舞台から映画にするにあたり、舞台裏については「舞台から映画にするのに、舞台は一幕劇なので屋敷のセットのみ。映画は他の絵を入れたり、壁紙の色を変えて、閉塞感を感じないようにしました。また(自身の監督作品の)1作目よりカットを増やしました」とエピソードを公開した。

また、観客より「アドリブを採用したシーンはありますか?」と聞かれ、「芸達者な皆様なのですが、本編中にはアドリブはないです」と意外な回答。実は「リハ中はアドリブはありましたが、ユースケ(・サンタマリア)さんが何故か自分の名前を間違えて名乗るアドリブを連発しました」と話したが、それは採用しなかったという。

唯一、俳優のアドリブにゆだねたのは、「片桐さん(演じるユーチューバー)が隣の家の4人の話し声を聞いて羨ましがる」シーンがあり、その際の4人の台詞はアドリブで、「(絵本作家・前園俊太郎を演じる)市村正親さんがテンション高く奇声を発した」と撮影秘話を公開した。

舞台版の泥棒役者も拝見しましたが、丸山隆平さんにあて書きしたところはありますか?」との質問には、「(主人公の)はじめをそもそも丸山くんにやってほしかったので、(本人の)印象に近いです。プライベートで(丸山くんから)感じる心の奥にある人を見る眼・距離感・さみしさを表現しているところもあります。全体的に丸山くんにはまるのではないかと思って書きました」と話し、西田監督と丸山隆平さんとの信頼関係を伺わせるエピソードとなった。

何かと仕掛けのある本作の「話していいトリビア」については、「前園(俊太郎)の記事での対談相手が実は『TIGER & BUNNY』の声優の平田広明さんです」と、宣伝担当者と小声で打合せてから回答した。エンドロールも必見なので楽しみにしてほしい。

また、「音程にこだわる演出をされるようですが今回はいかがでしたか?」という質問に対して、「自分で台詞を書きながら脚本を書いていることもあり、言い方やトーンで笑える部分があるため“半拍遅く”“音程を変えて”など演出することがあります。感情がそもそもイメージしている感情があたっているか、が一番で、その次が音程です」と脚本づくりと演出のエピソードを話した。

海外からの観客の質問としては、「(本作の)撮影期間」や一幕ものだった舞台を映画化するにあたり「観客を飽きないようにさせる工夫をしましたか?」という問いに対して、「撮影期間は、3週間強です」「部屋の壁紙の色を変えるということの他には、屋外のシーンを入れたり、屋敷の外にいったん出てクレーンで屋敷の画をあおったりしました」と回答した。

また事前に様々な雑誌等を読んでから今回のQ&Aにのぞんだ観客から、「長まわしのシーンで唯一撮影をいったん止めて、丸山さんと監督が練習したエピソードがあったそうですが、実際はどのシーンですか?」という質問に対して、「前園先生にはじめが自分の境遇を語るシーンです。トータル1時間撮影を止めました。台詞のスピードが必要な場面だったので、丸山さんとリハを重ねました。市村さんはプレッシャーを与えないように鉛筆で遊びながら近くにいてくれました。スタッフもいつでも丸山さんの準備が整い、撮影を再開できるようにそっと近くにいました」と回答。あたたかい雰囲気のQ&Aイベントとなった。

最後に映画にも出てきた「タマ」が登場してフォトセッションが行われ、ファンの皆さんの歓声に包まれてイベントが終了した。劇場では、11月18日(土)からTOHOシネマズ 新宿ほか全国で公開される。

(以上/撮影・文 木下奈々子)


【作品情報】

出演:
丸山隆平  市村正親

石橋杏奈  宮川大輔  片桐仁 / 高畑充希 / 峯村リエ  ユースケ・サンタマリア

監督・脚本:西田征史(『小野寺の弟・小野寺の姉』「TIGER & BUNNY」「とと姉ちゃん」)

制作プロダクション:ROBOT
製作:「泥棒役者」製作委員会

配給:ショウゲート

STORY:
かつて泥棒稼業に手を貸した過去がある大貫はじめ(丸山隆平)。今は溶接工員として真面目に働き、恋人の美沙(高畑充希)と幸せな同棲生活を送っていた。ある日、昔の泥棒仲間・畠山(宮川大輔)から、美沙に泥棒だった過去をバラすと脅され、泣く泣く、とある豪邸に盗みに入ることに。だが、忍び込んだ豪邸で、家主の絵本作家・前園俊太郎(市村正親)、訪問してきた編集者・奥(石橋杏奈)、セールスマン・轟(ユースケ・サンタマリア)から、「編集者」「絵本作家」「豪邸の主人」と次々と間違えられてしまう。「泥棒」として捕まりたくない一心で、はじめはその都度、勘違いされた「役」を必死に演じるハメになるのだが…。前園家の隣に住むユーチューバー・高梨(片桐仁)、奥の上司の編集長(峯村リエ)も巻き込み、屋敷の中は一層カオスに。はたして、はじめは正体を隠したまま、愛する恋人の元に帰ることができるのか?

公式サイト:
http://dorobou-yakusha.jp/

【11月18日(土)TOHOシネマズ 新宿ほか全国ロードショー!!】


※取材、掲載時の情報となります。
©2017「泥棒役者」製作委員会
イベント撮影:© Nanako Kinoshita